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消えた大当たり…絶望からの僥倖に揺れる良心…

 

「権利を獲得して初めて大当たり…」

恨みつらみでもなく、良心の呵責でもない…

それなのに…脳裏に焼き付いて消えないあの言葉…

 

レトロ好きの休日

 

200X年某月某日

それは天気の良い日曜日だった。

 

普段、仕事が休みの平日と土曜日なら朝から3万クラスの【へそ釘ガバあき台】を打つのだが、日曜日となれば家族サービスにあてるしかない

なぜなら日曜日は甘釘台がないからだ

 

いつも平日から土曜にかけては1島に各1台+新台の釘を開けている超優良ホールも、日曜だけは回収している…

日曜だけはその辺のクソ店となんら変わり映えしないのだ

 

まぁそのおかげで家族サービスをする時間を取れているからなんの文句もない、むしろ感謝しているくらいだ。

しかし今日はジージとバーバが子どもたちを遊びに連れていくとの事。

(ムム…それなら、今日はおいしい台もない事だしレトロ台でも打ちにいくか)

 

参考

この当時はまだあちこちにレトロな台が残っており、古めの台を探しては打ちに行く、という様な事を趣味として楽しんでいました。

 

まだお出かけの準備をしている子どもたちに、

「それじゃ、お出かけしてくるからね」

と別れを告げて早々と車に乗り込む。

 

(よし、今回はこの前みつけたレトロ台をじっくり腰を据えて打ってみるか…)

 

その台はノーマルな2回権利物で大当たり確率は250分の1前後、

という事だけは覚えているのだが、機種名も何がモチーフになっていたかも思い出せない…

ネットでそれらしき台を探しても心当たりのある台が出てこない…トランプがモチーフだったような気もするし、いや…将棋?…じゃないな…

思い出せん…

その店以外では見た事のない台だった。

 

その台が設置してある店は車で50分程かかる場所だったが…

 

ワクワクが止まらない

 

自分でもなんでこんなにレトロ台が好きなのかはわからない…

前世でパチンコ台に命でも救われたか…

特に好きなのは羽根物だが権利物や一般電役にもかなりときめく

いつかは自分だけのレトロミュージアムを作りたいとさえ思っている

 

なので50分なんて距離はたいして気にはならない

 

店に着き早速お目当ての台を探すと…

 

(ほっ、まだ残ってた)

 

そこには古びたその台がキッチリ1島、未だに設置されていた。

 

クセの悪い権利物

 

開店して間もないので人もまばらな店内…

一応釘を見たもののどれも変わり映えしないので、なんとなく一番良さそうな台に座り打ち始める

 

(うむ…悪くない)

 

  • 交換率は35玉交換
  • 平均出玉は2回で4000発程
  • 大当たり確率は250分の1
  • 2回目の当たりまでにかかる平均回転数は25回

(このスペックで千円22回なら粘ればそれなりに日当はあるはずだ)

いくら趣味打ちでも、パチンコはある程度デジタルが回らないと楽しめないから、レトロ台といえども回らない場合は少しだけ打ってサヨナラしなければいけなくなってしまう。

しかし今回はそこそこ回ってくれそうなので気のすむまで打てそうだ。

 

しばらく打っていると、1万と2千円を入れた所で当たってくれた。

※イメージ画像

 

権利物はここからが緊張するところ

 

メモ

権利物は普通のデジパチとは違い、数字や図柄が揃った後に権利獲得用のアタッカーが開きます。

ほとんどの機種では5.4秒ほどだったと思いますが、その間に中央にあるVゾーンに玉を入れると見事大当たりとなります。

アタッカーには色々なタイプがありますが、今回の台では【アタッカーの中央に玉が乗れば閉まる時にV入賞する】というタイプでした。

↓このタイプ

※画像はドン・キホーテ2のもの

 

ほとんどの場合は問題なくVゾーンに入賞するが、ごく稀に入賞しない場合もある。

その場合は大当たりは無効。

なので数字や図柄が揃った後は、アタッカーが開く前から早めに打ち出し、玉詰まりを起こさないように上皿をならすなど細心の注意を払うのだ。

 

今回も早目に打ち出し、上皿を撫でながらアタッカーを見守る…

 

(…ゴクリッ)

 

 

(…おいっ…)

 

 

 

(やけに外にこぼれるじゃねぇか…

早く乗れよ…ゴクリッ)

 

 

乗った!

 

(フゥ…一瞬ドキっとしたぜ…)

 

無事に2回の権利を消化して、出玉は足元に1箱と手元の箱に7分目といったところ…

(しかしやけにVゾーンに入りにくかったな…まぁたまたまこぼれが多かっただけだろう。5.4秒でV入賞しないなんて事はめったにある事じゃないから気にするほどでもないか…)

 

この店は35個交換だからここからしっかり粘って持ち球の強みを生かさないといけない。

 

次は早く当たってくれると助かるが…

 

乗らない台座

 

次は1000発程打ち込んだところで早くも当たってくれた

 

 

(よし、これで3箱になるな、おっと、その前にしっかり権利を取らないと…)

 

今回も早目に打ち出し上皿をならす…

 

が、

 

 

やっぱり少しVゾーンへの寄りが悪い…

 

 

 

 

 

(今回も外ばっかりじゃねぇか、早く乗ってくれよ…)

 

 

 

 

 

(おいっ…はやくっ)

 

(ヤバイ、もうすぐアタッカーが閉まっちまう)

 

ヤバイ!

 

その玉がラストチャンス!

 

 

(間に合ってくれ!)

 

・・・

 

パタン

 

(えっ?)

 

・・・

 

(マジ?)

 

無効…

 

大当たりが無効…

4000発が無し…

1万2千円が欠損…

 

 

(ダメ…そんなのダメざんす…

ひど過ぎる…)

 

店員、店員に抗議だ…

 

すかさず呼び出しボタンをポチッ、

現れたのは中堅ほどの女の店員、

「あのー、いま大当たりしたのにVゾーンに玉が入らなかったんですけど…保障あります?」

 

「すみませんお客様、

権利を獲得して初めて大当たりとなりますので保証は致しかねます。」

 

権利を獲得して初めて大当たりとなりますので保証は致しかねます

 

権利を獲得して初めて大当たりとなりますので保証は致しかねます

 

 

・・・

 

 

うっうっ…鬼!悪魔!ひどすぎる

人間じゃねぇ…こんなのペテンだ

 

どえらい欠損だ…ピエンどころじゃない…

 

一撃で1日分の日当を破壊する威力…

 

こんな爆弾抱えたような台打ってていいのか?

 

もうやめるか?

 

いや…換金差があるからやめるのは勿体ないな…

とりあえず持ち球だけ打ってやめるか…

 

(クソー…それにしても痛い…

なんてツイてないんだ…)

 

しかしいつまでもウダウダ考えてても失ったものは返ってこない…

 

(持ち球がなくなったら身の振り方を考えるか)

 

権利の行方

 

モヤモヤした気持ちを抱えたまま打ち続けていると、

ふいに隣のおっちゃんがヤメてどこかへ行った。

 

(ん?

まだデジタル回ってるじゃねーか…

せっかちなおっちゃんだな…)

 

(お?リーチ…

まさか当たらんよな…)

 

・・・

 

(っておい!当たった!

おっちゃん!どこだ?)

 

いや、今から呼んでも間にあわない

 

(とりあえずVゾーンに玉を入れないと!)

 

すかさず自分の台から上皿に玉を流し込み打ち出す

 

しかし打ち出した時にはすでにアタッカーが開いている状態。

 

 

間に合うか?

 

アタッカーに到達するまでに2秒ほどかかるからチャンスはほんの数発しかない

 

(ダメだ、真ん中に行かない)

 

もう閉まっちまう

 

またダメなのか?

 

まさに閉まるその瞬間

 

ギリギリ間に合った…

 

(ホッ…

さて、あのおっちゃんどこ行ったかな?)

 

呼びに行こうと席を立つ

 

権利物は権利さえ獲得しておけば右打ちしないかぎりはトイレに行ったり食事休憩したりできるのだ。

 

(どこだ?)キョロキョロ

 

(おっ!)

 

よく見ると島の一番端の10席以上離れた場所に座ってる

 

(あんなところで打ってたのか)

 

そう思いながら呼びに行こうと歩き出した1歩目…

 

ドックン

 

もう一人の俺が引き止める…

 

正気か…あのおっちゃんはもうこの台の事なんて忘れてる、それをわざわざ譲るなんて馬鹿げてる

 

(いやしかし…こういうのは持ち主に返すのが筋なんじゃないのか?)

 

歩きながらも心の中では葛藤が続いている

 

バカ言ってんじゃねーぞ、パチンコ屋は戦場だ、あいつは勝負を途中で投げ出したんだ、そんな奴に返す必要はねぇ!

 

(とはいえ当てたのはあのおっちゃんだ、やはり…)

 

だんだんとおっちゃんの席が近づいてくる

 

もう忘れたのか!さっきの店員の言葉を!

 

(ハッ!…「権利を獲得して初めて大当たり…」)

 

権利を獲得したのは誰?俺だ!

 

大当たりしたのは誰?…俺だ!

 

逆に言えば、俺じゃなきゃ、俺がいなきゃ大当たりしていなかった!

 

 

おっちゃんの背中を横目に急ぎ足で自分の席に戻る

 

俺は間違っていない!これで消えた大当たりは戻ってくる

右打ち全開!

 

 

 

 

こうして消えた大当たりを取り戻した私は大当たり終了後に即ヤメ…

それ以降2度とこの台を打つ事はありませんでした。

 

    完

 

 

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